BACARDÍ Brand Story バカルディ ブランドストーリー

創業者ドン・ファクンド・バカルディ

画像:創業者ドン・ファクンド・バカルディの肖像画

1862年、スペインからキューバへ移民したドン・ファクンド・バカルディは、当時のキューバで増えつつあった中産階級の人々の洗練された味覚を満たすラムを造るというビジョンのもと、キューバ第2の都市サンティアゴに蒸留所を創業します。彼が開発した無色透明なバカルディ・スペリオール・ラムは、それまでの荒削りで雑味だらけのラムと異なり、バランスが良く、繊細な味わいで、多くのバーテンダーの注目を集めました。

バッド・デバイスの由来

画像:1890年から現在までの歴代のバッド・デバイス

創業間もない19世紀後半のキューバは、まだ自国の言葉の読み書きができない方が多く、一般の人にバカルディのラムを識別してもらうためには印象的なマークが必要でした。あるとき、ドン・ファクンド・バカルディの妻ドーニャ・アマリアが蒸留所の屋根裏にコウモリが群生していることに気づきました。コウモリはスペインでは健康、富、家族の団結のシンボルだったことから、バカルディの商標に採用。コウモリマークの「バット・デバイス」が生まれました。以来、バカルディは「コウモリのラム」として広く知られるようになりました。

モラセスと秘伝のイースト菌

画像:原材料と発酵の様子

原材料には、サトウキビから砂糖を精製する際に出るモラセスを使用します。砂糖よりもビタミン、ミネラルを多く含むモラセスに、ピュアな蒸留水、ドン・ファクンド・バカルディが開発したバカルディ独自の天然イースト菌株“Le Levadura BACARDI”を加えて、1日~1日半かけて発酵させます。これによりアルコール度数8~10%の発酵液(Low Wine)を形成します。

並行蒸留プロセス

画像:原料から発酵、蒸留までの過程を説明する、バカルディ蒸留所のイラスト。

発酵液(Low Wine)を2つに分けて、大型コラムスチルにて平行して蒸留を行います。1種類は1回の蒸留で、ヘヴィで強い個性があり、アロマとフレーバーが豊かなラム原酒にします。もう1種類は、5回の蒸留を経てライトでかすかなフレーバーがあるウォッカに近いラム原酒にします。最後に、これら2種類の原酒をブレンドすることで、バランスと複雑な味わいを形成しているのです。