バカルディ社とは

創業当時 家族の絆が生んだバカルディ

1862年、ドン・ファクンド・バカルディが、キューバの美しい港町サンティアゴで小さな蒸留所を購入したところからバカルディの歴史は始まりました。彼は、何よりも品質にこだわり、さまざまな成分や熟成、ブレンドを繰り返して「バカルディラム」を完成。妻アマリアのアイデアで、健康、幸福、家族の団結を意味するコウモリをロゴにあしらいました。そのエレガントでライトな味わいは、瞬く間にキューバ全土で人気を博し、「コウモリのラム」という愛称で親しまれていきました。

1800年代後半〜1900年代初頭

キューバ初の多国籍企業へ

「バカルディラム」はカクテル業界に革新をもらたしました。1898年には、銅鉱山で働く人々がリフレッシュできるようにと「バカルディダイキリ」が、1900年にはスペインからの独立を助けたアメリカ兵たちの祝杯として「キューバリブレ」が誕生。これらカクテルの人気とともに、販売数量が飛躍的に増加したことを受け、1910年、バルセロナ工場でのボトリングを開始し、キューバ初の多国籍企業となりました。

1900年中期

国難をチャンスへ

バカルディの歴史は数々の苦難をチャンスに変えてきた歴史とも言えます。1928年、米国議会で禁酒法が可決された際には、お酒が飲めないアメリカ人をキューバへと誘うという広告キャンペーンを大々的に展開し、逆にバカルディの名を世界中に知らしめることに成功。1960年のキューバ革命時には、あらかじめ複数の国々で事業を継続できるよう布石を打っていたことで、さらに大きく成長することができました。

時代を反映した広告の数々

当時のキャンペーン広告ポスター1
当時のキャンペーン広告ポスター2
当時のキャンペーン広告ポスター3
当時のキャンペーン広告ポスター4

1900年代後半 世界最大の蒸留酒ブランドとして

バカルディは、世界で最も売れているプレミアムラムのブランドから、蒸留酒全般を扱う、世界最大級の非上場の蒸留酒会社へと変貌を遂げていきます。1993年のマルティーニをはじめ、スコッチウイスキーのデュワーズ、ジンのボンベイ・サファイア、ウォッカのグレイグース、テキーラのカサドレスやパトロンといったブランドを獲得。ラインアップの拡充のみならず、流通面も強化してきました。

現在

日本でも愛されるブランドへ

バカルディ社は現在、12カ国20以上の生産施設を有し、そのブランドは170以上の国や地域で販売されています。1995年に日本法人を設立。2011年にはサッポロビール社と業務提携を開始しています。そして、バカルディは人と人とを結びつけるブランドでありたいという思いから、期間限定店舗や音楽フェスの出展など各種イベントを企画し、日本のお客様に新たなお酒の楽しみ方を提案しています。


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